オリックスのドラフト5位、池田陵真外野手(18)がデビュー戦でプロ初安打を記録した。この日初めて出場選手登録され「9番右翼」で先発。8回の第3打席、先頭で平良の156キロをジャストミート。一、二塁間を抜いた。

「バットを短く持って力負けしないように、思い切っていこうと思っていた。必死に、何とかして塁に出たかった。ヒットで出られて、すごくうれしかった。どんどんストライクを振れたのがよかったです」。

メンタルの強さと向上心は並みの18歳ではない。忠岡ボーイズ時代はU-15日本代表の主将。名門大阪桐蔭でも主将。昨夏の甲子園で負けて「引退」したその夜、ホテルで1人、一心不乱にバットを振ったほどの練習の虫だ。前夜、同校の西谷浩一監督(52)から「おまえらしく思い切っていけ」と背中を押され、初打席から実行してみせた。

同じ関西でしのぎを削ったロッテ松川の活躍にも刺激を受けている。「すごいなという部分と、負けたくない思いがあります」。中嶋監督も「大したもん」と絶賛した1軍デビュー。背番号39は「自分の結果もだけど、チームに貢献できるようにもっと力を出し切りたい」と、力を込めた。【柏原誠】

◆池田陵真(いけだ・りょうま)2003年(平15)8月24日、大阪府生まれ。国府小6年時にオリックスジュニア選出。和泉中では忠岡ボーイズに所属し、U-15日本代表。大阪桐蔭では1年秋からレギュラー。3年時は主将として春夏の甲子園に出場。高校通算25本塁打。21年ドラフト5位。年俸500万円。172センチ、85キロ。右投げ右打ち。

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