ソフトバンク藤井皓哉投手(25)が巨人戦でプロ初セーブを挙げた。先発東浜からバトンを受け8回から登板。先頭丸を136キロのフォークボールで見逃し三振に斬り、ウォーカー、吉川を内野ゴロに仕留めた。続く9回もマウンドに上がり2死から増田陸に左前打を許したものの、代打中田を遊ゴロに片付けて試合を締めた。

「3点差の9回という特別な意識はありませんでした。普段通りの投球、自分ができることをやろうという気持ちでした」。中継ぎとしてすでに4勝を挙げている。貴重な中継ぎとして今季19試合目で「抑え」の役割もしっかり果たした。150キロ超の直球に加え、カーブ、そして落差あるフォークは千賀の「お化けフォーク」にも匹敵する。9回増田陸の安打は初めて右打者に許したヒット。28球で巨人打線を封じ切った背番号「48」に藤本監督も最敬礼だった。「藤井がしっかり投げてくれた。球数が多かったら又吉も行かせようと考えていたけど、藤井に感謝ですね」。敵地4連戦が続く中、ブルペン陣を温存できたことは何より大きかった。

「チームの勝ちに貢献できたことがうれしいです」。防御率0・42の安定感。広島退団後、独立リーグを経由した雑草右腕が、日増しに存在感を増してきた。

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