ソフトバンクは逆転負けで、交流戦明けのリーグ戦再開からの連勝が3でストップした。2点を追う9回に1点を返したが、反撃は及ばず。藤本博史監督(58)は「ちょっと作戦ミスやね。こっちのね」と悔やんだ。オリックスキラーの石川柊太投手(30)で敗れ、2位の楽天が0・5ゲーム差に接近。手痛い1敗となった。

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2点を追う9回、打線が粘りを見せた。オリックス抑えの平野佳から、先頭今宮、グラシアルが連打。無死一、三塁となったところで、藤本監督はグラシアルに代えて代走谷川原を送った。中村晃の犠飛で1点を返し、1点差。もう一押しだったが、代打明石、途中出場の海野が連続三振に倒れた。

あと1歩及ばなかった藤本監督は「うーん、みんなよくね、粘ってくれたけどね。まあ、ちょっと作戦ミスやね。こっちのね」と猛省した。ベンチに残った野手は周東1人。「周東が行ったら全員使うことになるんでね。代走に先に周東が行って、プレッシャーをかけた方が良かったかもわからない。そこはもうこっちのミス」。延長に入った場合を憂慮し、詰めの一手が足りなかった。

猛牛キラーも敗れた。先発石川は試合前時点では、オリックス戦に27戦負けなしの9連勝中だった。敵地の京セラドーム大阪では、プロ入り以来15戦で4勝無敗と抜群の相性を誇っていた。だが、1点リードの4回に、安達、中川圭の連続長打で同点を許すと、同点の7回無死で紅林に勝ち越しソロを打たれた。さらに連打で無死一、二塁とピンチを広げ降板。4失点で今季3敗目を喫した。

石川にとってオリックス戦での黒星は、17年4月15日のヤフオクドーム以来、5年ぶり。「チームが勝つ流れを持ってくることができなかった。勝負どころでもう1つ、ギアを上げることができませんでした。チームに申し訳ないです」と唇をかんだ。

楽天との首位攻防戦に3連勝して乗り込んできた大阪で、勢いに乗りたかったが、昨年リーグ王者に止められた。2位楽天とのゲーム差は0・5に再接近。藤本監督は「よく粘って、明日につながる粘りだなと感じましたけどね。今日はこっちの作戦ミスです。しっかり反省して明日頑張ります」と、引きずらなかった。【山本大地】

▽ソフトバンク今宮(今季初の5番起用で2安打)「5番という打順でしたが、特別意識することはありませんでした。打席では自分のスイングができたと思います。明日は勝てるように継続して結果を出せるようにしていきたいです」

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