オリックスの杉本裕太郎外野手(31)と山本由伸投手(23)が8日、それぞれ野手、投手の部門で6月度の「大樹生命月間MVP賞」に選ばれた。

杉本は打率2割8分2厘、5本塁打、15打点の成績。終盤は成績を落としたが、5~6月の交流戦で12球団トップの打率3割9分1厘をマークした。山本は3勝無敗、防御率0・56で6月18日の西武戦(ベルーナドーム)では無安打無得点試合を達成した。

京セラドーム大阪で会見した両選手はかけ合いを披露した。話題がノーヒットノーランの試合になり、質問者から「この試合で杉本選手があることをしました」と振られた山本は真顔で沈黙。隣の先輩に「何しました? ライトフライを捕った?」と質問すると、杉本はすかさず「いつもしてるわ! セーフティーバントでしょ」。

4番打者の奇襲は見事成功。得点にはならなかったが、大記録について「僕のセーフティーのおかげだと思います」。山本も「もう、あれが全てだと思います」と笑って返した。

実は昨年6月もこの2人が月間MVPを受賞している。山本は「ラオウ(杉本)さんと2人で取ったくらいから、チームもすごくいい勢いで行けた記憶がある。今は順位もよくないけど、今季もそういったシーズンにしたい」と、巻き返しをあらためて誓った。