日本ハムがチーム3年ぶりの5連勝で7月は早くも7勝目となった。10試合を戦って7勝3敗の7月に限ってはリーグ首位。6勝15敗と苦しんだ6月の勝利数を早くも超える、夏の快進撃だ。

7回に決勝弾を放った木村文紀外野手(33)は「チーム内での争いもすごい。選手が強く、そう思っている結果が連勝につながっていると思いますし、自分も負けないようにと思います」と、熱い気持ちを吐露した。選手たちは、BIGBOSSの言葉に危機感も持ちながら、発奮している。

「オールスター明けから、ポジションも打順も固定していく」

5連勝の起点となった7日ロッテ戦(ZOZOマリン)の試合前に仕掛けたBIGBOSSマジック。新庄剛志監督(50)は捕手とDH以外は、ある程度の固定メンバーで球宴明けから戦うことを通達していた。その日からの5連勝について「みんなが争いながら、ポジションを勝ち取るためにやっている結果、勝ちにつながる」と、受け止めた新庄監督は言葉を続けた。

新庄監督 キャンプからずっと言ってきたこと。みんなを(1軍の)グラウンドに立たせてアピール合戦。(どの選手も)試合勘は、他のチームより全然あると思う。緊張感というか、力み感はない。

ここまで支配下登録されている34人の野手のうち、故障者を除いて33選手が1軍でスタメンを経験。時間をかけて、成長を促す下地をつくってきた新庄監督は「今までやってきたことは間違いではない。正解だと思う」と、言った。

野手陣だけでなく、投手陣も好投が続く。7月のチーム防御率は2・09でリーグトップ。同最下位だった6月の3・84から大幅に良化。この5連勝中は先発は6回以上を投げて試合をつくり、失点も2点以内とブルペン陣も含めて結果を出している。

新庄監督 個人個人でいいんですよ。個人個人が打ってつないで結果を出せば、点につながるわけだし。投手も懸命に投げて抑えれば自然とアピールになる。これを続けていけば、あと62連勝ぐらいできるんじゃない?(残りは60試合で)無理? 不可能はないですもんね。はっはっは。

生き残りへ必死な気持ちをプレーで体現する選手たちの躍動に、BIGBOSSも手応えを感じている。

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