6日のヤクルト戦(甲子園)で両リーグ最多の13勝を目指す青柳晃洋投手(28)が、“肉を切らせて骨を断つ作戦”で村上封じに臨む。5日は甲子園で投手指名練習に参加。「みなさんが聞きたい村上くんのことももちろん警戒してます」。自ら名を出し、具体的なシチュエーションも挙げて必勝を誓った。「ソロだったら1点。3打席回ってきて全部打たれても3失点くらいの気持ちで。村上の前で走者を出さないように、他の打者はしっかり抑えていければ」。走者をためてのドカンが一番の禁物。逆にソロ3発ならOKと大胆な発想の転換で挑む。

阪神が甲子園で村上と対戦するのは、3打席連発を食らって5打席連続アーチの日本記録を“アシスト”した7月31日以来。青柳も昨季は3発を浴びるなど、打率5割3分3厘と打ち込まれたが、今季は9打席で2安打に封じ、被弾は0。対策については「そんなの新聞に載せて村上が読んだら打たれちゃうので」と笑いつつ、「今季はホームランを打たれてないので、今年の考え(作戦)は成功しているのかな」と自信をのぞかせた。

7日の同戦に先発予定の伊藤将も、打倒村上にリベンジを期す。今季初対戦となった8月17日に、敵地で右越えの1発を許した。「いいバッターなので、抑えたい」。甲子園では昨年から丸1年負けなしで、勝てば03~04年にマークした井川慶超えの10連勝。「継続できるように頑張ります」と気合十分だ。

チームは巨人に連敗し、4位広島と5位巨人に2ゲーム差に迫られた。残り16試合でAクラス死守のへ正念場。まずは村上封じで弾みをつけたい。【古財稜明】

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