今季限りでの現役引退を表明した能見篤史投手兼任コーチ(43)が16日、京セラドーム大阪で会見を開いた。阪神で16年、オリックスで2年。5度の2桁勝利など通算104勝を挙げた名左腕だった。昨年は兼任コーチとしてオリックスの25年ぶり優勝に貢献した。
★一問一答(3)
-苦しいときに自身を支えたものは
一番は家族はどんな時でも味方というか、僕の苦しい気持ちを察してもらっていたので、そこは一番大きいかなと思います。
-13年はWBCにも出場
あんまり思い出したくないんですけど、日の丸をつけたのも初めてでしたし、また違った雰囲気というか、いろんな重みを背負った感じでさせてもらった。いい経験になったが、代表として発揮する難しさも感じました。
-対戦してすごさを感じた打者は?
各球団にいますけど、1人挙げるとしてもなかなかそれは出てこない。各選手それぞれ個性があって、いろんないい打者がいたので、ちょっと挙げるのは難しいですね。
-18年間は楽しめた?
あんまり楽しめはしなかったので、なかなか難しいですね。
-後輩にはどんな思いを託したい
まだまだ現役生活も続きますし、大変なことってたくさん、試合でもありますし、苦しい時も必ず出てくる。そこからが大事だと思うので、そこでどうするかが非常に各選手、一番大事な部分だと思う。悔いなくというか、後悔はしないようにしてほしいなとは思います。
-自身のことを山本は「神」、宮城は「父」と
ちょっと由伸は僕が思っている次元が違うので、正直、あのクラスのピッチャーの気持ちがあんまり分からない。でも本人は芯がしっかりしているところもあるし、何よりもまず人の話をちゃんと聞き入れる姿勢がすごい部分。あの子はしっかり自分のやるべきことを分かっている。特に心配はしていない。
-宮城は今季も2桁勝利に到達
まだ20歳ぐらいですので、まだまだ伸びしろもあるし、いろんな壁にぶち当たるところは出てくる。そういう時も自分を見失わないようにしてもらえたらどんどん成長していくと思う。
-山岡とも試合前によくキャッチボール
ずっとキャッチボールの相手をさせてもらっている。本人がどう思っているのかはちょっと分からないが、今までやってきてるので、どんどん成長してくれると思う。
-チームは若い投手が育ってきている
育ってきていると思います。そこで使える監督、監督が起用できるのが逆にすごい。18年やってきて、ある程度、ピッチャーって勝ちパターンがいたり、いろんな役割があると思うが、それでもどんとマウンドに上げられ、それがいい方向にいくのがすごくて、何だろうなといつも考えている。何よりもチームの環境自体がそうさせてると思うが、いろんな方々、コーチの方々もそうですし、環境づくりをしているところはすごいなと思います。
【オリックス】能見篤史、引退は「去年契約していただいた時に意思は伝えてたので」一問一答1