ヤクルトのホセ・オスナ内野手(29)がCSファイナルステージに続いて流れを引き寄せた。

難敵オリックス山本を初回から攻略した。2死一、二塁で3球目のカーブを引っ張ると、打球は三塁ベース付近で跳ねて左翼ファウルゾーンに転がった。「山本投手は日本一の投手。チャンスが少ないので、初回から先制できてよかったです」。二走塩見と一走村上が、一気に生還した。

鮮やかな1発も健在だ。1点リードで迎えた4回先頭では、初球の高め145キロを捉えて左中間へ。塩見に続くアーチで差を広げた。打った瞬間の確信弾で「カットボールだと思うんですけど、甘く入ってきた球にしっかり自分のスイングができた」と胸を張った。

オスナは阪神とのCSファイナルステージでも、第1戦で初回に先制3ラン、第2戦で5回に中押し2ランを放ってMVPに輝いている。「ここ数カ月、自分の状態がいいと自覚している。とにかく甘い球を待って、狙いを絞って、そこまで追い掛けない意識でやっています」。舞台を日本シリーズに移しても3安打3打点と発奮。ツバメ打線は4番“村神様”だけじゃない。5番に絶好調のオスナが控えている。【鎌田良美】