売り出し中のロッテ山本大斗外野手(20)がまた打った。初回、フェニックスリーグ4号となるソロ本塁打を放った。

この日は2番中堅でスタメン出場。初回1死、ソフトバンク風間の150キロをしっかり引っ張り、左翼防球ネットの上部に当てる豪快弾とした。ベンチでは背番号21の吉井理人監督(57)が笑顔で迎えた。

吉井監督初陣となった10日阪神戦(サンマリン)でも初回に本塁打。「試合の入りを大事にしているので、特に集中して打席に入っています」という第1打席の強さは特筆もの。プロ1年目にも2軍開幕戦でプロ初打席初球本塁打の離れ業をやってのけている。

吉井監督が「ダイナマイト」と命名し、ベンチでも定着してきた。開星(島根)から育成選手としてプロ入りしたが、プロ2年目に早くも本格化の兆しが見え始めている。打撃ではなく強肩も備え、先日は試合を視察した日本ハム新庄監督から褒められたほど。山本も「見てもらえて率直にうれしいですし、現役時代、すごい肩だった方に褒めてもらえたのは自信になります」とあらためて喜んだ。

吉井監督はチャンスに強いクラッチヒッター候補として期待している。「年間ホームラン30~40本打つって感じじゃなくて、本当に大事なところでガツーンと打てるような打者になってほしいなと。なるんじゃないかなと思いますね」。この日もその後、レフト前安打に右中間二塁打と強い打球を続けるなど、新指揮官が目を奪われる存在になっている。【金子真仁】

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