ロッテ福浦和也ヘッド兼打撃コーチ(46)が若手に「自分を知れ」と指令を出した。11日まで行われた秋季練習では米国のトレーニング施設「ドライブライン」の関係者も訪れ、選手たちが動作解析などを体験。「自分を分かってほしい。どういうスイングなのか、どういう練習法がいいのか。自分を知るのが絶対に大事だと思っているので」と熱く話した。

特に2軍コーチ時代から熱心に指導してきた藤原恭大外野手(22)には「今年、良かった時ありました?」と報道陣に問いかけるなど、手厳しい。「やっぱり自分を知らないとだめですね。今までは若気の至りで勢いでやってたのが、結局は研究もされますし、相手がいることですし。自分が簡単に崩れてそれをすぐ戻せるようにならないと。そこを分からないと難しい」と続けた。

期待のスター候補も来季はプロ5年目だ。今季はコロナ療養で始まり、わき腹も痛めた。出場はわずか49試合で本塁打も1本のみ。「練習できなかった時期が多く、おのずとこういう成績になったのかなと思いますけど。1年間ちゃんとした体で戦えれば」と期待は高いだけに、「自分を知って、どうやったらスランプを短くできるか、好調を維持できるようになるかを、どんどん分かってもらえるように」と考え方も含めての成長を願っている。

吉井理人新監督(57)は、コーチ陣に「教えすぎない」ことを求める。福浦ヘッドも賛同する。「自分を分かって、自分で練習方法を見つけて。その通りだと思います。若い時はバンバン練習して、レギュラーになっていったらコーチもあまり教えてくれなくなってきますし。そうなっていくためには、自分でやらなきゃいけないですから」。期待の高さゆえの、直球な言葉だ。【金子真仁】

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