TBS系の人気番組「プロ野球戦力外通告」が27日、放送された。オリックスから戦力外通告を受けた海田智行投手(35)が登場。プロ復帰へ向けて、懸命にもがく姿が紹介された。

妻・幸奈さんや2人の子どもたちからエールを受けながら、12球団合同トライアウト(楽天生命パーク)に参加した。家族の前でマウンドに上がり、先頭の伊藤海斗(巨人)に左前打を浴び、西巻賢二(ロッテ)を四球、安部友裕(広島)を空振り三振。1打数1安打1四球だった。

トライアウト2日後に、阪神の打撃投手のオファーが届いた。年俸は700万円と明かし「まず現役が基本線だからいったん保留してもらってという感じ」と当初は複雑な表情。「(打撃投手は)目先はおいしい話かもしれないけど、球団とチームに対して、すごい献身する。そこにやりがいを感じられるのか。今まで打たれたくないボールを投げてきて、いきなり打ちやすいボールを投げてくださいってイメージがわかない」と率直に打ち明けた。悩んだ末、現役続行にこだわることを決断した。

しかし、他にオファーが届かず、12月中旬に引退を決断した。「後悔なんてものは全くない」と晴れやかな表情を見せた。