ソフトバンク・ドラフト2位の大津亮介投手(23=日本製鉄鹿島)が5日、福岡・筑後市内の若鷹寮に入寮。地元の福岡・志免町(しめまち)のゆるキャラ「シメッチャ」のぬいぐるみを持参した。

大津は「横断幕とかを出してもらっていたので、お礼とあいさつに行きました」。昨年末に志免町長を訪問。その際に「志免町からプロ野球選手が出ることはとてもうれしい。入れたことに満足せず、これから活躍してホークスのエースになれるように頑張ってほしい」と激励され、シメッチャ人形をもらったという。

頭とおなかに志免町を表すSとMの文字が入ったキャラクターを手に、大津は「かっこいいです。知らなかったけど、志免町にキャラクターができたことがすごいなと思って、うれしかった」と笑顔。「福岡空港にもバスで行けるので、交通もとてもいい、にぎやかな町。住みやすい町です」と故郷をアピールした。

ただ、シメッチャは19年に生まれたばかりで、同年のゆるキャラグランプリではご当地部門221位とまだまだ認知度が低い。大津は「志免町をもっと全国にという気持ちはあります。シメッチャに負けないように頑張ります」。プロの世界で活躍し、シメッチャとともに志免町の名を世に広めていく意気込みだ。

社会人出身右腕には、首脳陣も即戦力として期待をかけており、順調なら2月からの春季キャンプも1軍にあたるA組スタートが濃厚だ。1年目シーズンに向けて「今年の目標は新人王を取ること。少しでも早くチームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と気合十分に話した。

◆志免町(しめまち) 福岡市の東に隣接する、福岡県内では3番目に小さい町。博多地区や福岡空港へのアクセスが良く、福岡市のベッドタウンとして栄え人口は約4万6000人。かつては町内に炭鉱があり、石炭産業が盛んだった。元国鉄志免鉱業所のやぐらは国の重要文化財にも指定されている。出身の著名人としては女優の富田靖子や、プロ野球ロッテで活躍した平井光親氏らがいる。

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧