昨季までロッテで監督を務めた井口資仁氏(48)が5日に更新された「名球会チャンネル」に出演し、阪神在籍時の藤浪晋太郎投手(28)のトレード獲得を模索していたことを明かした。

藤浪はオフにポスティングシステムを利用し、1年契約でアスレチックスに移籍。井口氏は「現状の昨年の成績からすると1年契約は妥当」とした上で「環境が変わるのはすごく大事。特に阪神という環境から抜けれたことがいい方につながるかもしれない」と分析した。

さらに「去年も一昨年もそうですし、なんとかトレードで藤浪投手が欲しいなとずっと打診していた。阪神からロッテで環境がガラッと変わると、もしかしたら行けるんじゃないかと思って。静かに野球できますんで」と冗談めかしながら舞台裏を明かした。

マリナーズ時代に大リーグで新人王にも輝いた佐々木主浩氏(55=日刊スポーツ評論家)は、アスレチックスの環境を紹介した上で「オークランドなんで大丈夫ですよ。人がいない。ファンとの距離もめちゃくちゃ離れている。気分は楽ですよ。寒いけど。のんびりした球団。プレッシャーはないと思う」と活躍に太鼓判。

井口氏が抜け球について「シュート回転する球を消すんじゃなくて、持ち球としてうまく使えばいいんじゃないですか」とイメージすると、佐々木氏も「向こうの打者は結構踏み込んでくる。たまに抜けるのはありかも」と納得していた。