阪神のドラフト1位森下翔太外野手(22)が、異例の形で2軍降格後初ヒットを記録した。「4番右翼」で出場。3点を追う7回、2死一、二塁から中日藤嶋の外角高め直球を捉え、猛スピードで投手の右を抜けた打球は、ワンバウンドで二塁塁審の上半身に直撃し、ボールが転々とした。

ボールが当たった下村二塁塁審はマイクを使用し、「内野エリア内に位置する審判員に打球が当たりましたので、各走者1つずつ塁を進めます。2アウト満塁で試合を再開します」と場内アナウンスで説明した。

森下は今季、新人ながら開幕スタメンに名を連ねるも、20打席連続無安打で17日に出場選手登録を抹消された。日本海L・石川との練習試合(鳴尾浜)では4打数無安打1四球に終わり、2軍公式戦初出場となったこの日の中日戦の第4打席で久々の「H」ランプをともし、1軍戦も合わせると“29打席ぶり”のヒットとなった。