ドクターKの新境地ヤ!! ヤクルト高橋奎二投手(25)が6回3安打無失点で2勝目を挙げ、チームをリーグ10勝一番乗りに導いた。

4イニングで走者を出しながら、粘り強く4併殺を奪いピンチを脱出。昨季は102回2/3を投げて113三振を奪った力投型も、今季はここまで16回で9奪三振と“変身”。本拠地お立ち台では「野手の方々にゲッツーを4つ取ってもらって、すごくいいリズムで投げられました」と好投を支えたバックに感謝した。

持ち味の直球に加え、変化球もさえた。1回1死一塁、巨人中田をチェンジアップで投ゴロ併殺に仕留めると、5回1死満塁では大城をスライダーで二ゴロ併殺。「本当は(三振を)取りたいんですけど。いつも力んでいるのがあるので、そこで冷静になれたのが、良い結果につながったのかなと。打たせて取るピッチングも出来るとは自分でも思います」とうなずいた。

この日はWBCでともに戦ったロッテ佐々木朗、DeNA今永も勝利投手に。高橋は「自分も頑張りたいなと思ってますし、しっかりチームを勝たせる投球をしていきたい」とキッパリ。投球の幅を広げた左腕が、これからも白星を積み上げていく。【鈴木正章】

▽ヤクルト中村(高橋を好リード)「前回(12日DeNA戦)は曲がり球がなかなかストライクは入らなかったので、今日は曲がり球、頑張ろうよと。緩急を使って打たせていくのは今日のプランだった」