日本ハムは打線が振るわず、今季7度目の完封負けを喫した。

序盤から拙攻が続いた。1回は加藤豪将内野手(28)の二直で二塁走者の石井一成内野手(29)が飛び出して走塁死。3回は無死一、三塁で江越大賀外野手(30)が空振り三振など、7回無失点と好投した沖縄出身の先発上原健太投手(29)を援護できなかった。8回には2番手の河野竜生投手(25)が先頭打者への四球からピンチを招き、3番手の玉井大翔投手(31)が外崎に決勝の右前適時打を許した。試合後の新庄剛志監督(51)の一問一答は以下の通り。

 

新庄監督 最後(8回2死二塁)の外崎君のライト前は、ウチのチーム(の外野陣)はチャージ。1点もあげてはいけないというポジションにしなかったってことは、あれからもう5メートルくらい前に守るっていう決まりをつくらないと。(二塁走者を本塁で)刺せなかったらね、(外野陣が)前に来ている意味ないから。右には寄せたんですけどね…深さがちょっと。毎日、同じ展開の野球はないから…ね。いろいろ考えさせられるし、勉強になるし。まあ同じ試合がないと、いい形もないんですけどね。前もって「こういう打球が来るから、こういうプレーをしないといけない」というね。もっともっと勉強して指示を出していくことをしていきたい…していきます。

上原君、よかったね。ねえ。今日のピッチングはもうトップクラスのね。あのチェンジアップは合わないんですよ、全然。すんごいボールとバットが離れていて。全部あのボールでいいんじゃないかっていうくらい(笑い)。

 

-地元沖縄で上原を勝たせたかった

新庄監督 そりゃもちろん。まあ地元どうこうじゃなくて、彼は。与座君もね、(出身が)沖縄で。いいピッチングを両方して、まあファンの皆さんは、まあ負けはしましたけど、いいゲームが見られた沖縄の試合だったんじゃ。

 

-3回の好機で無得点

新庄監督 (22日の2軍戦で江越が)与座君から満塁ホームラン打ってたでしょ。あの映像見なかったらよかった(笑い)。そしたらもう、スクイズ出していた。セーフティースクイズね。

 

-上原は8回も続投させる考えは?

新庄監督 もう、あの7回でいっぱいいっぱい。全力、出し切ったので。これ結果論なのでね。上原君いっていても、こうなったかもしれないし、抑えたかもしれないけど。河野君がああいう形、最初のフォアボールが余計だったけど。それはもう結果論だから野球はわからん。競馬でね、3-5-8が来るか来ないか、分からないじゃないですか(笑い)。来ると分かっていたら面白くないし。それが野球の面白さであって。

-梅林を、このタイミングで今季初のスタメンマスクで起用した

新庄監督 いやいや(昇格後は)ずーっと使っていなかったから。どういう活躍をしてくれるのかなという楽しさと期待というところで。今日(安打を)2本打ったしね、リードもよかったし。よかったんじゃないですか、彼も。あのバントやね(5回無死一塁で投前に転がして併殺打)。あそこのバントが大事やったかなぁ。振ったら芯に当たらんけど、バントやったら芯に当たっていたからね(笑い)。それがまた面白いとこで。

 

-1回に二塁走者の石井が二直で飛び出したのは走塁ミス?

新庄監督 多いね。これはセンスになってくるから。練習してどうこうっていう問題ではないかな。もう経験して学ぶしかない。これが多いようだったら代走を送られるし、いくら打っていても終盤になったら。それは自分でつかむしかない。

 

-あらためて、上原の投球内容については

新庄監督 完璧、トップクラス。

 

-具体的には

新庄監督 見たら分かるでしょう。球数も少ないし、フォアボールも何個? 1個。もう十分ですよ。で、テンポがいい。打者のタイミングをずらしてクイックを挟んだり。しっかり僕の言うことをやってくれているから、ああいうピッチングができますね。

 

-地元沖縄の力が伝わった感じは、新庄監督から見てどうでしたか?

新庄監督 そこは、どうなんだろう…指笛でね。指笛は聞き慣れていると思うから。本人に聞いてあげてください。OK?