3位広島が2位DeNAに3連勝し、1・5ゲーム差に肉薄した。2点差を追いつかれた直後の7回裏、西川、坂倉、田中の3連打で2点を奪って勝ち越し。6日から8日の日本ハム戦以来の同一カード3連勝で、今季2度目の5連勝に伸ばし、首位阪神との3ゲーム差もキープした。

試合が振りだしに戻ってすぐの勝ち越しに、今の地力が表れる。決勝打の坂倉が「必死に食らいつきました」と言えば、追加点の田中は「サク(坂倉)がいいタイミングで打ってくれたので、その流れに乗って」と振り返った。

落としていれば、大きな悔いが残る1敗だった。今季初登板初先発の野村祐輔が、2年ぶりのDeNA戦で6回3安打無失点。開始前から降り続いた雨をものともせず、序盤の中断にも集中力を保ち、18個のアウトを積み重ねた。救援のターリーが追いつかれ、野村に数字はつかなかったが、間違いなく投のヒーロー。田中は「なんとか勝ちをつけたかった」と悔しがった。坂倉は「ターリーも悔しい登板だったと思うので、そこをなんとか」とバッテリーの思いを背負っていた。

「100点満点のピッチングでした。グラウンドの状態がよくない中で素晴らしい投球だった」。新井監督も絶賛した大仕事。先発の層がまた厚くなり、弾みをつけて首位を追う。【堀まどか】

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