阪神島田海吏外野手(27)のプロ初アーチが、貴重な初回先頭打者弾となった。1回、右肋骨(ろっこつ)骨折のため離脱した近本光司外野手(28)の代役として「1番センター」に入った島田は、広島森下の3球目の直球を右翼へ先頭打者本塁打。プロ6年目でこれが初本塁打。不動のリードオフマン不在の苦しい状況を、鮮やかな一撃で振り払った。島田は四球で出た3回も2点目のホームを踏み勝利に貢献した。

試合後のヒーローインタビューは以下の通り、

 

-今日は今シーズン初めての1番でのスタメンでしたが、どんな意識で試合に臨んでいたんでしょうか。

「えー、めちゃくちゃ緊張してましたけど。ま、自分のやることをしっかりやるだけと思ったので、大竹を助ける1点になってくれたと思うので、そこはすごくうれしいです」

-その緊張していた中、迎えた第1打席。3球目をとらえた打球。見事なホームランでした。ご自身での手応えなどはいかがでしたか。

「ファウルになるかどうかってところだけ心配してたんですけど、最近で一番いい当たりだったので、いい形になってくれてうれしいです」

-普段はダイヤモンドを駆け巡る島田選手と思うんですが、このホームランでのダイヤモンド1周、いかがでした。

「そうですね、ちょっと走るスピードとかもちょっとわからなかったんですけど、なかなか打ったことがなかったので。でも、なんていうんですかね、普段からやっぱりそういう鋭い当たりっていうのは意識してるので、ま、ホームラン打つ選手じゃないので、コツコツ積み重ねていきたいと思います」

-ちなみに、プロ初ホームランのボールというのはお手元まで届きましたか

「あ、帰ってきたみたいで、さっきリュックのところに置いてありました」

-どうされる予定でしょうか。

「そうですね。いつも支えてくれてる妻に送りたいと思います」

-今日は近本選手も離脱する中、島田選手が1番として2得点の活躍を見せました。この点はいかがでしょうか。

「近本さんの代わりになるかわからないですけど、僕は僕のやることをしっかりやりたいと思ってるので、明日からもしっかりチームが勝てるように頑張っていきたいと思います」

-では最後にタイガースファンに向けて熱いメッセージをよろしくお願いします。

「チーム1つになって、明日からもしっかり勝っていけるように頑張っていきたいと思います。これからも熱い声援よろしくお願いします」

 

▼阪神の打者がプロ1号を初回先頭打者本塁打で飾ったのは、1リーグ時代も含め3人目。初は坪井智哉が98年7月4日の広島戦(広島)で紀藤真琴から放ったランニング弾で試合は敗戦。2人目は高山俊が16年3月31日ヤクルト戦(神宮)でデイビーズを打ったが引き分け。勝ち試合も勝利打点は島田が初めてだ。なお、坪井と高山はともに新人年で、2年目以降に記録したのは島田が初となった。

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