ロッテの西野勇士投手(32)が7安打を許しながらも無四球1失点。粘りの投球でチームの後半戦開幕勝利をもたらした。

右肩違和感明けの中17日登板で、自身にとっては5月30日の巨人戦以来53日ぶり白星となる7勝目を挙げた。4回1死一、二塁から栗原の遊ゴロ併殺に続き、5回1死満塁のピンチも三森を投ゴロ併殺で脱した。今季は本拠地ZOZOマリン開幕、交流戦開幕も先発を任されて勝ち投手になっている。後半戦開幕も結果を出し、「チームにとって大事な試合というのは分かっていた。辛抱強く投げるだけと思っていましたが、いざ白星がつくとうれしいです」と表情が緩んだ。

打線もグレゴリー・ポランコ外野手(31)が初回の二ゴロ併殺崩れの間の先制点に続き、3回2死二、三塁から左前2点適時打を放つなど2安打3打点の活躍だ。「何とか前に飛ばしさえすれば何か起こるだろうと思って必死にいきました。三振だけは避けようと食らいついた」。詰まりながらも追加点を導いた。

6回には田村龍弘捕手(29)が「気合と根性で打ちました。あれ(適時打)は1人エンドラン状態でしたね。食らいつきました。西野さんを援護出来て良かったです」と低めのフォークをしぶとく右前適時打。さらに中村奨吾内野手(31)も「みんなでつないだチャンスで、追加点を取ることができて良かったです」と右前適時打で続いた。

吉井理人監督(58)は「特例2023」で抹消中の藤原恭大外野手(23)の代替選手として、2軍で3割3分6厘3本塁打と結果を出し続けている平沢大河外野手(25)をこの日、昇格させた。平沢は「9番右翼」での先発起用に応え、3回先頭の第1打席で四球を選ぶと、本塁生還。4回先頭の第2打席には1軍では49打席ぶりの安打となる右中間二塁打。6回も四球を選び、1安打2四球1得点に、指揮官から「平沢が藤原の代わりに(1軍に)来てくれて9番でしっかり出塁して上位につないでくれたのが良かった」と絶賛された。

チームはオールスター前の連敗を2で止め、首位オリックスを追う。【鎌田直秀】

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