巨人に大将が帰ってきた。右太もも裏の肉離れから1軍復帰した巨人坂本勇人内野手(34)が、昇格即スタメンで抜群の存在感を発揮した。4打数3安打3打点。復帰後初打席の1回1死からは右翼フェンス直撃の二塁打で、岡本和の逆転3ランをお膳立てした。2回無死一、二塁からは左翼線への2点適時二塁打、3回2死二塁は中前適時打。「1カ月離れてチームに迷惑かけていたので、結果を出せて良かったです」と試合を終えて一息ついた。

6月23日広島戦で負傷。7月上旬は1歩1歩をかみしめるようにランニングした。猛暑のジャイアンツ球場で「サウナや」と口にしながら、シャツを汗びっしょりにしてバットを振った。3軍戦を見つめていると、ファンからカメラを向けられ「試合を見て」と照れながら「見てもらえるうちが花やな」。離脱中、チームは8勝13敗1分け。1軍復帰を誰よりも待ちわびたのは坂本自身だった。

通算181度目の猛打賞で、野村克也氏を抜いて歴代単独4位に躍り出た。その姿に原監督は「ウチの大将ですから。いい時間を使ってくれたのかな」と納得の表情。坂本は「これからは今までの分をしっかり取り返せるように、勝利に貢献できるように頑張っていきたいです」と復帰をかみしめながら反攻を誓った。【上田悠太】

▽巨人丸(2軍再調整から即スタメンで3安打2打点)「得点圏の場面で打てて良かった。ファームで意識してきたことを胸に刻みながらやりました」

▽巨人ブリンソン(5回2死、代打で出場し、左手首痛から復帰後初スイングで7号ソロ)「思い切って自分のスイングをすることを心がけていきました」

【動画】巨人坂本勇人が帰ってきた!復帰初打席でいきなりフェンス直撃二塁打

【動画】巨人坂本勇人が181回目の猛打賞 NPB歴代4位浮上 ファンも歓喜