4位楽天を追う立場の5位西武が、痛い1敗を喫した。9回2死で「あと1球」まで進んだものの、逆転負けとなった。

40歳の誕生日を迎えた中村剛也内野手(40)の適時打で、8回に勝ち越しに成功。1点リードの9回はクローザーの増田達至投手(35)に託された。

しかし増田は1死後、代打岡島に右前打を打たれる。代打島内は大きな右飛に抑えるも、2番小深田はまた右前打。盗塁もあり、2死二、三塁に。3番小郷を追い込むも、センターの頭を越される2点適時二塁打で逆転された。

さらに浅村、阿部と連打を浴びたところでKOとなった。増田は試合後、長い沈黙を経て「いつも通り先頭からしっかりと抑えていこうと思いましたけど…自分の実力不足です」とガックリ。被安安打5本はいずれも、2ストライクと追い込んでのものだった。「最後の球も甘かったと思うし。そういうところを」と声を落とした。

今季は18セーブを挙げているものの、ここ数試合は被安打が増え、これで12日のロッテ戦(ZOZOマリン)に続いて2登板連続で1点リードのセーブシチュエーションを成功できなかった。

松井稼頭央監督(47)は試合後に「前回もありましたけど、でも9回に行くところが1番難しいと思うし、そのためにマス(増田)もしっかりと準備をしてくれてますから。球数ちょっと行きましたけど、またマスが行くときにはしっかり準備していってほしい」とコメントした。

さらに「今の段階ではそういうこと思ってないし、それだけの準備をしてくれてますから。もちろん連投したら投げないとかいろいろありますけどね」と配置転換については否定。「状態はそんなに悪いとは思えないですし、ボール自体は行ってると思います」と話した。【金子真仁】

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