中日大島洋平外野手(37)が、プロ野球史上55人目となる通算2000安打を達成した。

3回1死一塁、DeNA先発石田から中前打で達成。この日は、長女の誕生日で「覚えやすく、思い出しやすい」と、家族と喜びを分かち合った。1787試合での達成は、歴代球団最速。竜の球団史にも名前を刻んだ。

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大島一家も大記録を支えた。「ほとんど家のことは任せている。自分のリズムを崩さずに野球中心の生活をやらせてもらっているからすごく感謝している」。プロ入りした09年に結婚した妻真世さん(35)の内助の功に、大島は感謝を隠さない。

父の快挙を、子どもたちも自作の絵を寄せて祝福した。09年に父の入団会見に0歳で同席した長男慶士君はもう中学2年生の14歳になった。父とは反対の右投げ右打ちの外野手。「2000本安打達成おめでとう」とスイングする全身像(右上)に思いを込めた。

父は26日に12歳の誕生日を迎えた長女実梨さん(絵は下段中央)にも「一番上のお姉ちゃんで面倒見がいい。妻をサポートしてくれる」と感謝。26日の長女の誕生日に2000安打が大きなプレゼントになった。次女朱理さん(9)は絵などを描くのが趣味で、折り紙での父親像を含めて3つの作品(左側3枚)を貼り付けた。

右下の似顔絵は19年に生まれた三女未湖さん(4)作。「かわいいです。ナイターが終わって帰ってくるまで起きてくれています」。末っ子の熱烈応援に父の目尻も下がりっぱなしだ。

「家に帰ると、ホッとする空間があるのですごくありがたい」。竜のバットマンは最高のリフレッシュにも助けられ、大記録を打ち立てた。【中日担当=伊東大介】

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