東京地検は29日、強制性交容疑で書類送検されていた西武山川穂高内野手(31)を嫌疑不十分で不起訴処分とした。

球団広報はこの日「報道は確認しておりますが、事実関係を確認中です」とコメントするにとどまった。30日以降に球団側が山川本人と直接面談し、不起訴となった事実を最終確認することになるとみられる。

昨季パ・リーグ2冠に輝いた山川は、昨年11月に東京・港区のホテルで20代の知人女性について性的暴行をしたと、5月11日の「文春オンライン」で報じられた。翌12日に「総合的に判断してコンディション調整」との理由で出場選手登録を抹消に。その後、同23日に警視庁麻布署によって書類送検されていた。

山川本人は弁護士を介して否認を続けながら、3軍練習に参加。フリー打撃では持ち前のパンチ力を発揮しながら、2軍や3軍で練習を行う若手野手たちにはアドバイスを送る姿もよく見られた。書類送検から98日目での司法判断。新たな局面に入ることになりそうだ。