ロッテ藤岡裕大内野手(30)が4回2死二塁で右中間に1号2ランを放つなど、3安打2打点の活躍で勝利を導いた。

1ストライクからソフトバンク先発スチュワートが投じた低めのスプリットを捉えた。「バットにボールが良い感じに引っかかってくれました。『抜けろ』と思っていたのですが、なんとか入ってくれて良かったです」。昨季はケガで出場機会を大幅に減らしたこともあり、本塁打は21年9月1日の西武戦(ZOZOマリン)以来約2年ぶり。ビジターでの本塁打となると20年8月26日の楽天戦(楽天生命パーク)以来だ。

8月は18試合に出場し、打率3割1分6厘、7打点と好調だった。この日も第1打席で四球を選ぶと、第2打席では左翼線二塁打。最後の打席でも中前打を放った。9月に入っても3試合出場で10打数5安打3打点。3四球を選び、出塁率は6割1分6厘だ。「(打撃の)調子は少しずつ上がっていますし、全部勝つ気持ちで毎日試合に臨んでいるのが良い結果になって良かった。小島が辛抱強く投げていたので、打つ方で貢献して楽に投げさせてあげたいと思っていました」。首位オリックスとは9・5差と状況を厳しいが、可能性が消えたわけではない。目の前の1戦必勝が、ロッテナインの共通意識だ。【鎌田直秀】

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