21年11月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた巨人伊藤優輔投手(26)が、同年10月のイースタン・リーグ西武戦(カーミニーク)以来、2年ぶりの公式戦マウンドに上がった。

3点を追う9回に3番手で登板。1死一、三塁から代打三木にセーフティースクイズを決められるも、続く金田を見逃し三振、勝又を150キロ直球で見逃し三振に斬った。1回2安打1失点の公式戦復帰登板に「緊張よりも不安がありました。アマチュア相手の3軍戦とは雰囲気も違うので不安はあった。内容どうこうよりも、投げきることができてホッとしたという感じです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

20年のドラフト4位で三菱パワーから入団。1年目はイースタン・リーグで16試合に登板し、0勝2敗、防御率4・30だった。昨季はリハビリに専念して実戦登板はなかった。いまだ1軍登板もなし。「球自体はそんなに悪くなかったと思いますけど、まだまだ細かいコントロールがアバウトな部分がある。実戦重ねて上げていければ。投げる試合1試合1試合を大事に、最高のパフォーマンスをしていくだけかなと思います」と前を向いた。