度重なるケガに苦しんだヤクルト塩見泰隆外野手がグランドスラムを神宮の秋空に打ち上げた。

同点の4回。オスナ、古賀、長岡の3連打でつくった1死満塁で中日小笠原の初球、131キロチェンジアップを振り抜き、7号満塁弾をバックスクリーンに直撃させた。

「低めの変化球を振らないように、甘めに目付けをして思い切って打ちにいきました」と狙い澄ました1発だった。2点を先制された直後の3回1死二塁では、反撃ののろしとなる中越えの適時二塁打を放ったが、その際は見逃した初球から全4球、ストレート。配球の読みでも見事に勝った。

21年は140試合、22年は130試合出場とリーグ2連覇には欠かせなかったリードオフマンは今季、下半身のケガに悩まされ、ここまで44試合の出場にとどまってきた。中堅手としても存在は非常に大きい。来季のリベンジに向けて最終盤の1軍戦を体にしみこませておく。

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