今季限りで現役を引退することを表明したDeNA藤田一也内野手(41)が22日、横浜市内の球団事務所で会見を行った。

楽天時代の指揮官だった星野仙一氏、東北のファンへの思いを聞かれ、涙を流しながら感謝の思いを語った。

-星野仙一さんへの思いは

「僕にとってはトレードになって、不安でしかなかった。楽天イーグルスと聞いた時に初めに思ったのは、星野監督の下で野球をするんだということ。星野さんの印象は、怖い印象しかなかったので、怖い監督の下で僕はできるかなというのが一番で、でも、ユニホームを着てる時と着てない時とでは全然違う人で、レギュラーを取ったこともない僕を我慢して使ってくれて、ユニホームを着てる時はめちゃめちゃ怒られたし、でも、期待されてるなっていう気持ちがあったので、本当に『監督のために優勝したい、勝ちたい』という気持ちだったので、星野さんを胴上げできたこと、日本一にできたことは良かったと思いますし、星野さんに出会えたから一回りも二回りも大きくなれた。本当に星野さんに感謝してるし、星野さんが亡くなったと聞いた時は、実家で一日中泣いていたのを覚えてます」

-今でも応援してくれる東北のファンへの思いは

「本当に温かいファンの人が多くて、街で会ってもよく声を掛けてくれたし、本当に家族のように接してくれたことを今でも覚えてるし、今年、2軍で仙台に行くことが多かったんですけど、その時も変わらず、球場に足を運んでくれたり、声を掛けてくれたり、東北のみなさんは変わらず応援してくれてるなと感じたので、残りのシーズン、東北のファンの方々への思いも胸に戦いたいなと思います」

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