ロッテの益田直也投手(33)が3者連続三振で締めた。9回から史上18人目となる通算700試合目の登板。2点リードを守り、チームの連敗を7で止めた。「僕は初回からゲームに出てチームのために何かすることは出来ないので、あの1イニングにすべてをかけた。みんなでつないできたものを、勝って終われて良かった」。150キロ台の直球中心で攻めた。最後は代打郡司から直球で空振り三振を奪うと、グラブをたたいて雄たけびをあげた。「僕たちも(連敗は)悔しかったので感情が出てしまいました」と気迫前面の守護神だった。プロ12年目での700試合到達は、史上最速。歴代監督、仲間、スタッフ、ファンらに「感謝したい」と頭を下げた。

激戦のCS出場権争いでも3位に浮上。2位ソフトバンクにも0・5差に迫った。本拠地場内アナウンスを33シーズン務めてきた谷保さんの今季限りでの引退も明らかに。「今年は最後まで谷保さんにたくさんコールしてもらえるように。先を見ず目の前の1勝をしっかりとって自分たちが最後まで野球が出来れば良いと思うので、心して頑張りたい」。チーム、ファン、谷保さんのために。CS本拠地開催となる2位からの日本シリーズ出場に向け、右腕を振る。【鎌田直秀】

▼通算700試合登板=益田(ロッテ) 27日の日本ハム24回戦(エスコンフィールド)で9回にリリーフ登板して達成。プロ野球18人目。初登板は12年3月30日の楽天1回戦(Kスタ宮城)。12年目での達成は、62年金田(国鉄)68年稲尾(西鉄)11年岩瀬(中日)20年宮西(日本ハム)の各13年目を抜く最速到達。益田はすべて救援での登板で、初登板から700試合連続リリーフ登板は宮西839試合、五十嵐(ヤクルト)823試合に次いで3人目。

▽ロッテ吉井理人監督(益田の通算700試合登板に)「区切りの登板で、しかも連敗ストップのクローザーで、かなり気合の入った投球だったと思います。鉄人ですよね。なかなか出来ることじゃない。(これだけ投げると)だいたい故障して壊れちゃうんですけれど、彼は本当に強いですね」

▽ロッテ和田(5回に決勝2点適時打)「大事な時期ですけれど、あまり背負いすぎないように打てた。試合前に西野さんが声出しで『とにかく楽しくやってほしい』と言ってくれたので、楽しく出来た」

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