ロッテが崖っぷちに立たされながらも、シーソーゲームを制した。2度逆転を許し、1点ビハインドの9回にドラマが待っていた。

先頭の代打角中勝也外野手(36)が四球で出塁し、代走の和田康士朗外野手(24)が二盗に成功。そして、打席の安田尚憲内野手(24)が6球ファウルで粘った後、オリックス4番手の山岡泰輔投手から右翼線へ適時打を放ち、同点に追いついた。

続く1死三塁では、代打山口航輝外野手(23)が中犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。

前夜に続き、初回に先制点を奪うも、その直後に先発メルセデス(29)が3失点し、劣勢で前半戦を終えた。

それでも2点を追う6回に逆転を演じる。オリックス先発の田嶋大樹投手に簡単に2死を取られた後だった。石川慎吾外野手(30)、4番ポランコ外野手(32)が連続で四球を選ぶ。続く岡大海外野手(32)が1ボールからチェンジアップをしぶとく左前に落とす適時打で1点を返した。

「2アウトでしたがチャンスで回ってきたので、なんとか流れを引き寄せられるようにと打席に入りました」と語った。この当たりで自身も二塁に進塁する好走塁。これが逆転につながった。

前2打席凡退していた安田尚憲内野手(24)が打席に。2ボールからカットボールを右前へ2点適時打を放ち、逆転に成功した。「逆転のチャンスで回ってきたので、とにかく何とかしたかった。ランナーをかえせて良かったです」と話した。

しかし7回、2死から死球で出した一塁走者を置いて3番手沢田圭佑投手(29)がセデーニョ内野手に逆転2ランを左翼席に運ばれた。

オリックスの本拠地でもあり、ムードは完全に敵軍にあったが、土壇場でドラマを作る粘り強さはシーズン、CSファーストステージを通じて、完全にマリーンズの代名詞となった。

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