楽天荘司康誠投手(23)が10日、球団創設20周年を迎える来季の開幕投手に意欲を示した。前日9日にパ・リーグの24年日程が発表され、3月29日の西武戦(楽天モバイルパーク)で新シーズンがスタート。22年ドラフト1位右腕は、今季19試合で109回2/3を投げ5勝3敗、防御率3・36の成績を残した。入団2年目以内の開幕投手となれば、ルーキーで大役を務めた13年則本昂大以来、球団2人目の快挙となる。

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荘司が楽天では則本以来となる入団2年目以内の開幕投手を狙う。ベテランの則本や岸孝之、同じドラ1の早川隆久らとの争いが予想される。「もちろん、そこに合わせるんで、そういう準備をしたい。ただ、決めるのは監督なんで、なんとも言えないですけど、選ばれるような調整というか、準備はしていきたい」。この日は秋季キャンプ第3クール2日目。ノックや各塁への送球など、守備に重点を置いたメニューで、来季への土台づくりに励んだ。

ルーキーイヤーの今季は開幕ローテこそ逃したが、4月にプロ初登板。初勝利まで9試合を要するも、19試合で5勝3敗、防御率3・36をマークし、109回2/3を投げ目標の100投球回をクリアした。来季に向けては「やっぱり一番は規定(投球回)に乗りたい」。それを成し遂げるには球数と四球を減らすことがカギになる。「やっぱり決め球をもう少し強くして、結果的に三振を増やせるようにしたい」と力を込めた。

長くチームの守護神を担った松井裕樹が、メジャー移籍を目指して海外フリーエージェント(FA)権を行使した。「裕樹さんはやっぱりプロだなっていうか、ほんとに準備だったり何から手を抜かない。自分のやるべきことを分かっていて、すごいなと思ってずっと見ていた」と刺激を受けてきた。

絶対的な抑えがチームを離れた場合、来季は中継ぎ陣の負担が増すのは確実だ。だからこそ、先発としてより多くの投球回にこだわる。「(今季は)先発が足を引っ張ってしまうこともあったので。ただ、イニングを食うだけではなく、成績も伴わないといけない。もう2年目なんで責任感を持ってやりたい」と荘司。主力の自覚を胸に飛躍の2年目に臨む。【山田愛斗】

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