炭谷銀仁朗捕手(36)が古巣西武に復帰することが正式発表された。岡田雅利捕手(34)はすぐに炭谷に連絡を入れたという。

「優しくしてください、って言いました」

白い歯を見せた。どんな先輩に映っているか。

「リーダーシップがすごくて、まとめ役っていうか。プロ野球選手会の会長もやって。選手がついてくるというか、勝手に背中で付いてこさすってタイプなので」

左ひざ手術からの実戦復帰を目指す岡田にとって、強力なライバルになる。

「僕的にはやっぱり複雑というか。いい意味でまた頑張らなきゃなと思いました。経験も情報もすごいし、すっごい大きい存在。プラスしかないと思いますね、チームにとっては。僕にはマイナスですけど」

イヒヒと笑いながら、炭谷の大きさを感じさせる。

「若い子はしっかり銀さんの持っているものを吸収するのが一番大事なことやと思いますし。何か伝わりにくいことがあったら自分がカバーするのもあるし、銀さんに『若い子どんなん?』って聞かれたら、間をとるのもあるし。僕が聞きたい部分もありますし、ライオンズがこう変わったというのは自分が発信できたらいいと思うし」

古賀ら若手に負けじと、2人で1軍投手陣を支える可能性も十分にある。大手術のリハビリは順調で、年内に全ての練習メニューをこなせれば…というペースで進んでいる。

「打撃は8割くらい。あとはスパイク履いてどうか。それ以外がまだ5割未満です。でも以前は光が見えてなかったのが、ある程度見えてきたんで」

銀仁朗復帰のタイミングで、たまたま髪にシルバーを入れている。

「髪伸びちゃって、色抜けてきましたね。シルバーはもういいっす。もう、野球やらないとあかんので」

銀獅子が新たな刺激に燃えている。【金子真仁】

【関連記事】西武ニュース一覧はこちら―>