日本野球機構(NPB)は27日、今季のベストナインを発表した。セ・リーグで阪神からは大山悠輔内野手(28)、木浪聖也内野手(29)、近本光司外野手(29)の3選手が選出された。2年連続で日本人選手3選手(22年は青柳、中野、近本)が受賞した。3選手とともにゴールデングラブ賞との2冠を手にした。

初受賞した大山は球団の一塁手では14年のゴメス以来9年ぶりだが、日本人選手に限れば81年藤田平以来、52年ぶりの快挙だ。不動の4番として全143試合に出場し、打率2割8分8厘、19本塁打、78打点をマークし、出塁率4割3厘で自身初タイトルとなる最高出塁率に輝いた。大山は「こういう賞を取れたっていうところはすごい良かったです」とコメントした。

遊撃手の木浪も初受賞で、球団の同ポジションでは、22年中野拓夢以来2年連続の受賞となった。阪神の遊撃手で2年連続で別選手が受賞したのは初めてとなった。正遊撃手として自身初の規定投球回に到達するなど、打率2割6分7厘、1本塁打、41打点を記録。木浪は「本当にびっくりですけど、こういう賞を取れて素直にうれしいです」と喜んだ。

近本は球団では04~06年の金本知憲以来となる、外野手として3年連続3度目の受賞となった。不動のリードオフマンとして打率2割8分5厘、8本塁打、54打点。28盗塁で2年連続4度目の盗塁王を獲得した。近本は「連続して取れているっていうのは、すごくいいのかなと思っていて。ゴールデングラブ(賞)しかり、盗塁王しかり。連続することってすごく難しいんで。優勝もそうですし、また来年、何か頑張りたいと思います」と意気込んだ。

◆23年セ・リーグのベストナイン

【投手】DeNA東

【捕手】巨人大城

【一塁手】阪神大山

【二塁手】DeNA牧

【三塁手】DeNA宮崎

【遊撃手】阪神木浪

【外野手】阪神近本、広島西川、中日岡林

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