楽天浅村栄斗内野手(33)が29日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸5億円でサインした。昨オフに4年総額20億円の大型契約を結び今季が1年目。143試合に出場し、いずれもチームトップとなる打率2割7分4厘、26本塁打、78打点をマーク。3年ぶり2度目の本塁打王、二塁手部門のベストナインで2年連続7度目の選出を果たした。

今季は主砲、主将としてチームをけん引した。「前半はなかなかうまくいかずに最終的にタイトル争いして、タイトルを1つ取れたので良かった」と振り返りつつも、チームが4位に沈んだ心残りもある。「チームとしては最後でAクラスを逃したので、トータルで考えたら充実ってよりも悔しいシーズンになった」と話した。

2年連続で主将を務める予定で今江監督からも「アサしかいない」という言葉をかけられたという。浅村は「まとめるというか、正直、勝たないとなかなか同じ方向に向いていけない。勝つことが一番のまとまる要因になってくると思う。みんなで優勝の喜びを分かち合えるように、とにかく勝ちにこだわってやっていきたい」と力を込めた。

個人としては再びタイトルに照準を合わせる。「何かしら、また1つタイトルを取れるようにとは思ってますけど、来年はとにかく今年もそうですけど、チームのために頑張りたい」と意気込んだ。(金額は推定)

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