マサタカさんのようにヒット量産だ。オリックス西川龍馬外野手(28)が1日に大阪市内のホテルで行われた入団会見に臨み、パ・リーグ1年目からタイトル獲得へ意欲を示した。

「これはもう決めていたので」。広島愛をにじませる赤いネクタイ姿で、袖を通したのは「7」のユニホーム。「ちょっと重たいかなと思うんですけど。しっかり成績を残さないといけない」。広島からFAで移籍した巧打者が託されたのは、敦賀気比高の先輩でもあるレッドソックス吉田がつけた背番号。自然と表情が引き締まった。

吉田には「しっかり結果出せるように頑張ります」と電話で伝えると「頑張れや」と背中を押された。「最多安打あたりは狙いたい。率は上がり下がりするもの。自分的には積み重ねていく方がいいかなと思っている」。昨季までリーグ連覇に貢献した大リーガーのように、4連覇を目指して安打を量産する。

実家は京セラドーム大阪近く。幼い頃はよく足を運び、中村紀洋やタフィ・ローズに憧れた。新天地に親近感があるのは、ただ近いからだけではない。「カープに似ているなというのは感じていました。選手同士、切磋琢磨(せっさたくま)しながら、やるときはやる。仲のいいチームというイメージ」。なじむまでに、時間はかからなさそうだ。

昨オフに同じくFAで加入した森も地元出身。昨年の侍ジャパン強化試合ではともにプレーし、食事にも行った仲。「同じ大阪出身ですし、いろいろまた気楽にやりたいな」と頼もしい存在だ。4年総額12億円の契約で加入する新戦力に、会見に同席した福良GMも「なんでもいいから取ってほしい」と笑顔でタイトルを期待。頂点への推進力になる。【磯綾乃】

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