阪神糸原健斗内野手(31)が7日、兵庫・西宮市の球団事務所で契約交渉を行い、1000万円減の7000万円で更改した。今季は主に代打の切り札としての起用になり、出場数は昨年の132試合から69試合に激減。3年ぶりのダウンとなり「個人としては正直悔しい思いもありましたし、その中で与えられた仕事を全うしようと思ったので。チームが優勝して、日本一になれて報われたというか、すごくいい1年になりました」と受け止めた。

来季に向け「試合に出たいんで」と切実な思いがあふれ出た。劣勢でも勝ちにつなげる安打を放つなど、打率2割3分6厘、5打点の成績以上に、代打での勝負強さが際立った。「出るところが勝ちパターンのところ。空振り取れるピッチャー、ファウル取れるピッチャーが出てくるんで」。必勝継投の相手投手を1球で仕留める代打の醍醐味(だいごみ)も味わった。

一方、オリックスとの日本シリーズ第6戦(11月4日)は7番DHで先発出場し、山本からマルチ安打を放った。来季も代打の切り札で終わるつもりはない。

ミエセスをサポートするなどベンチワークも大切にした。「野球以外で目立っていたので、来年は野球で目立ってほしいですね」。仲良しにエールを送り、自身も存在感を発揮していく。【堀まどか】

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