球界最年長43歳のヤクルト石川雅規投手が17日、東京・新宿のAlpen TOKYOでトークショーに出演し、“最遅王”を目指すことを誓った。

150キロ以上の速球派が目立つ球界で、最速130キロ台の直球と多彩な変化球で通算185勝を積み上げてきた。「ピッチャーの最大の武器はストレートの速さだと思うんですけど、昔からそれを追い求めてきたわけではないので。真逆行ってやろうと思いますもっと遅い球投げたろ」と笑った。

遅攻の世界で翻弄(ほんろう)する。「カーブもシンカーも、もっとゆる~く投げたいなと思いますよね。山崎福也のカーブを投げたいなと。ああやってどんどん緩い球を投げて、もっと真っすぐを速く見せられるようにしたい」。オリックスから日本ハムへFA移籍した同じ左腕の85キロのスローカーブも研究する。来季23年目。あえて時代に逆行し、130キロを160キロに見せる。