阪神小野寺暖外野手(25)が、ド根性秘話で広島岡田明丈投手(30)にエールを送った。

23日に大阪市内で約100人が参加した大商大出身で、西武ドラフト2位上田大河と同広島2位の高太一(ともに22、投手)の激励会に参加。富山陽一監督(59)が「おまえの激励会や」と来季から育成契約になる広島岡田にゲキを飛ばすと状況は一転。「小野寺、育成魂見せたれい!」と大号令が飛んだ。育成出身の小野寺が「僕はみんなと違って全然エリートじゃない」と話し出すと、「育成選手なんかプロ野球ちゃうねん!」と監督から言葉を浴びた。

入団前は「支度金200万円で、入寮したときに銀行口座に7万円しかありませんでした」と衝撃告白。「テレビを買おうと思ったんですけど、テレビを買うと借金してしまうので、テレビを買わずに家から運んだ」と苦しい新人時代を振り返った。

「同期は高卒が多く僕がお金を出さないといけない状況で…。一向にお金を持つことができず、ご飯にいってもモテるのは、活躍してる先輩方。稼ぐのも女の子にモテるのも、何を取っても野球を頑張るのが一番」。

そんな実体験を小野寺が明かすと、指揮官は「しゃべんのうますぎるっ!」と大賛辞。小野寺は岡田に向け「阪神ってだけでチヤホヤされますけど…。(育成は)プロ野球選手じゃないって。岡田さん、僕よりも雲の上の存在なので、またそこに戻ってきてほしい」と熱く呼び掛けた。

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