TBS系の人気番組「プロ野球戦力外通告」が27日、放送された。22年オフにヤクルトから戦力外通告を受け、今季は独立リーグの九州アジアリーグ、火の国サラマンダーズでプレーした中山翔太外野手(27)が出演した。

法大時代には東京6大学リーグで通算11本塁打を放ち、将来の4番候補として期待された。ところが、わずか4年で戦力外通告を受け「最初は受け入れられず、本当にこれが現実なのかなという感覚」と頭が真っ白になったという。

戦力外通告を受けた後に結婚した妻・愛由美さんに支えられながらNPB復帰を目指した。「妻にも1軍でプレーしたところを見せてない。ホームランを打ってるところを見せたい」という思いが原動力だった。

2年連続で挑戦したトライアウト。野球未経験ながら独学でノックを打つなど、けなげに支えてくれた妻は「一番のバッティングコーチみたい」だった。二人三脚で挑み、本番では1本塁打を含む2安打と猛アピールしたが、12球団からは声がかからなかった。

来季からは、イースタン・リーグに新規参入するオイシックス新潟アルビレックスBCに入団することが決まった。「今季、NPBに戻るっていう目標だったが、また来年もその夢を追いかけて、諦めずに頑張っていこうと思います」と力を込めた。

◆中山翔太(なかやま・しょうた)1996年(平8)9月22日生まれ、大阪府出身。小学1年で野球を始める。履正社では2年秋からベンチ入りし、14年春のセンバツは4番で準優勝。夏はレギュラーを外れ、大阪府大会準決勝で、大阪桐蔭に敗れた。法大では2年春からベンチ入りし、4年春にリーグ史上8人目のサイクル安打を達成するなど東京六大学通算64試合で打率3割6厘(248打数76安打)、11本塁打、47打点。18年ドラフト2位でヤクルトに入団。ルーキイヤーに35試合で2割8分9厘、5本塁打、14打点。22年は1軍出場なく、同10月に戦力外通告を受けた。NPB通算は打率2割5分6厘、9本塁打、23打点。23年は独立リーグ、九州アジアリーグ火の国サラマンダーズでプレーし、24年からオイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブに入団する。185センチ、95キロ。右投げ右打ち。

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