今年も投打での活躍誓う。広島床田寛樹投手(28)が17日、マツダスタジアムでの合同自主トレに合流した。昨年末から母校の中部学院大などを練習拠点に自主トレを続けてきた。昨季は自身初の2桁勝利となる11勝を挙げるなど、チームの2位躍進をけん引した。「まだ(2桁勝利に)1回いっただけなので、今年ダメだったら“たまたま”と見られちゃうので、今年の方が大事だと思う。しっかりいい結果を出せるように頑張りたい」。チームから確固たる信頼を得るため、重要なシーズンと位置づける。

昨季は投球だけでなく、打率2割7分5厘の打率を残した打撃でも存在感を示した。もともと打撃好きで、母校での自主トレでも打撃練習を1日30分ほど取り入れた。体の切れを出す効果も感じ、春季キャンプでも取り入れる予定だ。昨季チームメートの森下が先に記録したプロ初本塁打に「めちゃくちゃ打ちたいです」と意欲を示す。「難しいですけど、試合をつくれば打席も増える。そうなればチャンスも増える。まずは打席に立てるように、自分の仕事を全うできれば」。投球回は投手としてこだわる数字であり、秘めた目標達成にもつながる数字となりそうだ。

今季は昨季の自己最多156回を上回る「170(投球回)」を目標に設定する。「ローテーションを飛ばされずに、しっかり試合をつくればいけると思うので、そこを目指して頑張りたい」。手応えはある。オフに肉体強化で体重2キロ増。今月中にはブルペンでの投球を予定し、開幕までにスライダーやチェンジアップの精度向上に努める。“左のエース”が投打を磨き、大黒柱への道を歩んでいく。【前原淳】

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