そのレンズの奥は、新シーズンに向けてギラついていた、かもしれない。

巨人岡本和真内野手(27)が27日、春季キャンプに先駆けて行われる合同自主トレのため、宮崎に降り立った。濃紺のスーツを身にまとい、堂々と空港内を歩く目もとには“さん”グラスが。2年連続Bクラスに陥り、指揮官交代した阿部監督のもと再起を誓うチーム。その最前線に立つ“岡本さん”は、自身の変化にひと言。「サングラスをつけて移動するようになったことくらい」と、照れくさそうに外したその瞳は笑っていた。

不動の4番で主将の目に違和感が襲った。紫外線の影響を受け、眼科で「翼状片」の可能性があると診断された。白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が目頭から黒目に入り込む病気で、同僚の丸がこのオフに手術を受けた。その予防策として、紫外線を避けるため「移動の時から、もう普段から気を付けてくださいって言われたので、買いに行きました」とサングラスを3点購入した。

やや色が薄めのレンズに黒縁の一品。「こういう黒縁のは初めて買ったので…」とおしゃれな相棒を見つめた岡本和。“さん”グラス越しには光が差し込んでいる。「希望に満ちあふれてるので。新しいチームでみんなやる気になってる」とチームを見渡す目には、歓喜に沸く瞬間が見えている。【黒須亮】

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