ソフトバンク石川柊太投手(32)が昨オフの大減俸の雪辱を胸に秘め、先発ローテを守り抜く覚悟を示した。

メッツ千賀らとの沖縄・宮古島自主トレを打ち上げ、29日、福岡・筑後市のファーム施設で練習。筋トレ、ランニング、キャッチボールなどで汗を流した。「昨年の責任は(オフの契約で)果たしましたし、今年はとにかく頑張るだけです」。昨シーズンは登板23試合で4勝8敗、防御率4・15。過去4年で最低の数字に終わった。契約交渉は年俸1億5000万円から3000万円減でサインした。「もっと活躍していれば」と唇をかんだが「今年しっかりやれば取り戻せると思う」と気合を入れた。

育成入団からプロ11年目。順調に行けば、今季前半にも国内FA権を取得する。モチベーションには事欠かず、先発マウンドを守り抜く意気込みだ。「とにかく開幕から1軍に入ること。1歩1歩を1年目の気持ちでやっていきたい」。

3年ぶりにチーム復帰した倉野投手コーチからは「やってくれないと困る」と背中を押されている。昨年8月18日の本拠地西武戦では史上88人目のノーヒットノーランを達成。20年には11勝3敗で最多勝と最高勝率のダブルタイトルを獲得した。「野球人生どうなるかの大事な1年。しっかりかみしめて戦っていきます」。雪辱の2文字は誰よりも胸に刻んでいる。(金額は推定)

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧