楽天は30日、2月1日にスタートする春季キャンプを前に、沖縄県内のチーム宿舎でハラスメント講習を行い、選手、スタッフら約170人が参加した。昨年11月に元所属選手の安楽智大投手(27)による後輩へのパワハラが発覚。同投手は自由契約となったが、球団が制定したハラスメント再発防止策の一環で実施した。

球団顧問弁護士の稲垣勝之氏が「本当にドラフトで指名されたのか?」などと人格否定の具体例を出しながら、ハラスメント行為を野球の現場に落とし込んだ形で約1時間、講義を行った。

講義後、取材対応した新選手会長の田中和基外野手(29)は「(パワハラ問題が)あれだけ大きくメディアに報じられて、地元に帰った時に実際どうだったの? とか自分たちが野球選手として影響力のある人間だなと、あらためて認識できた。自分らの行動とかが常に見られてると思ってファンの方々に恥ずかしくないような行動をしたいと感じました」と話した。

新選手会長として若手とベテランをつなぐパイプ役を担う決意だ。「僕自身、自分より年齢が上の人とも下の人ともよくコミュニケーションを取れる方だと思うので、上と下をつなぐ架け橋になれればなと。そして、選手と球団としっかり話し合いの場を設けられるような人間になれればなと思ってます」と誓った。

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