楽天田中将大投手(35)が、焦らず、着々と復活への道を歩んでいる。第1クール最終日に3度目のブルペンに入った。捕手が立った状態で10球、片膝立ちで21球、計31球を投げた。「少しずつです。慌てずに徐々に徐々にやっていけたらと思ってます」。過去2度は立ち投げだったが、ブルペン捕手と会話を重ねながら段階を一つ上げた。

日米通算200勝まで残り3勝に迫る中、昨年10月に右肘のクリーニング手術を受けた。「想像しやすいっすよ。(同様の手術は)3回目なんで」と、経験が生きているという。6日から第2クールがスタート。「立ち膝で、また上げていけたら」。次のステップの座った捕手に投げるには「体の使い方もそうだし、リリースの角度とかも全部変わってくる。そこに近づけていけるように」と、言葉に力を込めた。

現時点での目標は開幕ローテ入りだ。「スケジューリング的には、そういうふうに思ってやってますけど、どうなるか分からない」と強調。「周りからも『慌てずにやってくれ』と言っていただいてる。自分の心に、頭の中にしっかり入れながらやりたいと思っています」。慎重にステップを踏み、輝きを取り戻す。【山田愛斗】

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