ソフトバンク和田毅投手(42)が6日、開幕への逆算調整を始めた。上半身のコンディション不良でスロー調整となっていたが、宮崎春季キャンプ第2クール初日に初のブルペン投球。自身の背番号と同じ21球を投げ、万全な調整ぶりを見せた。すでに開幕ローテーション入りが決まっているベテラン左腕。シーズン開始までに100%に仕上げる自信を見せた。

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和田の春季キャンプが本格始動した。キャッチボールを終えて向かった先はA組ブルペン。捕手を立たせながら「4割、5割いかないくらい」の強度で左腕を振った。1度は20球で切り上げようとしたが、最後におかわり投球で背番号と同じ合計21球。「もう全然問題なかった。逆に出力の抑え方が難しかった」。滴る汗を流して振り返った。

上半身のコンディション不良でスロー調整を強いられており、傾斜を使っての投球練習は自主トレを通じても初だった。「(ブルペンに)入れないことはないんですけど、そういうプログラムになっていたので。それに沿って我慢するところは我慢してっていう感じでした」。第2クールの初日だったこの日、ようやくブルペン投球が解禁された形だ。「自分が納得したうえでトレーナーさんと逆算してプログラムをつくっている。それに沿っていけば十分(開幕に)間に合う計算になっています」。今クール最終日の8日にもブルペン投球を行う予定。患部については「不安や違和感は全然ない。あとは再発させないように。開幕に向けて100%の状態になるように考えてやりたい」と頼もしかった。

すでに有原とともに開幕ローテーション入りが決まっている。今月21日に43歳を迎えるベテランで、開幕投手の候補でもある。「あくまでも開幕に合わせることが一番大事だと思います。自分で我慢するところは我慢して、ここから上げていけるように頑張りたい」。小久保裕紀監督(52)も「自分がそこ(開幕)に100に持っていけるようなスケジューリングを組んだらどうやって話をしている。お任せです」と変わらぬ信頼を置いた。

キャッチボール後に行われた投内連係では先頭に立って声を出した。「誰も(先頭で)行かないのでじゃあ最年長かなって僕がいっただけですよ」。今年も宮崎には元気な和田がいる。【只松憲】

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