開幕投手候補の楽天早川隆久投手(25)が、「Wカット」に自信をのぞかせた。沖縄・金武キャンプ第2クール最終日の8日、4度目のブルペン投球で今キャンプ最多の92球。早大の先輩でもあるソフトバンク和田の自主トレで学んだカットボールの握りも試し「今のカットは割と手応えは感じてます」とうなずいた。

早川が記者のムチャぶりに笑顔で応えた。早大の「W」、和田の「W」から命名した改良版カットボール「Wカット」の握りを求められると、小走りでボールを取りに行って実演。従来は縫い目をまたぐように人さし指と中指をかけていたが、新たな握りは縫い目をなぞるように指をかけている。「投げてる感覚としては前のカットよりはカットっぽい。前はどっちかっていうとスライダーに近かったので、カットに近づいたかな」と説明した。

昨季まで投げていたカットボールは、曲がり幅が大きく、打者に見逃されることが多かったという。変化量が少なくなった「Wカット」は、打者に振ってもらって芯を外すことで凡打を増やす狙いがある。ただ「日によって多分いい方を選択してという感じだと思います」。従来の握りも併用する意向だ。

この日はシート打撃で登板予定も、悪天候によりブルペン投球にメニュー変更となった。「変化球はいろいろと軌道を変えてるので、バッターがどういう反応をしてくれるかを見たかったです」。実戦機会がなくなり残念がったが、第3クールで進化した投球を披露するつもりだ。【山田愛斗】

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