中日松山晋也投手(23)が、憧れの「大魔神」の前で順調な仕上がりを披露した。沖縄キャンプ第3クール初日の10日、ケース打撃に登板。打者5人に17球を投げ、安打性1本に抑え込んだ。登板後には伝説のストッパー、佐々木主浩氏(55=日刊スポーツ評論家)から伝家の宝刀フォークも伝授された。2年目の右腕が「竜の大魔神」にまい進する。

今キャンプ初の実戦形式。最速149キロのストレートは威力があり、フォークの切れ味も十分。マウンドで得た成果は確かなものだったが、登板後の出会いはそれ以上の財産となった。立浪監督が、三塁ベンチにいた佐々木氏を松山に紹介。アドバイスを要請すると、その場で大魔神フォークを伝授された。

「フォーク2種類で抑えてきた大投手。光栄でしかありません。教わった握りは(秘密なので)言えないですが、(登板後のブルペンで)試したらいい感じでした」と早くも手応えを得た様子。佐々木氏は「フォークは自分と同じ縫い目にかけて投げるタイプ。ストレートもいい。楽しみですね」と令和の大魔神候補に目を細めた。

今季はセットアッパーの有力候補ながら、将来的な目標は佐々木氏のような無敵の守護神。「リリーフは気合だ、と言われたのでバチバチで行こうと思います」。金言も授かり、気合もいっそう増した様子だった。

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