中日中田翔内野手(34)が20日、移籍後初のシート打撃に臨んだ。涌井を相手に1打席。三遊間を破るヒットで好調な仕上がりを披露した。

「ちょっと違ったスイッチが入った。本当に球も速く見えた。初球から積極的に行く気持ちを持って打席に立った。しっかりバットに当てることができてホッとしている」

日本ハム時代から対戦してきたベテラン右腕の初球を過去の対戦データから想定。涌井から「初球から打つのはセコい」とののしられながらも、外角直球をバットの先ながら、技ありの一打を決めた。

16日に腰の張りで練習を回避したが、その後は練習を再開。23日から始まるオープン戦で対外試合デビューを予定する。「全然問題ない。生きた球を見られたのは大きい。1軍でも球の質で言えば、ワックン(涌井)が投げる球は上位」と出場への準備も整った。

さらに足元にも今季から新たなサポートが入る。スパイクのインソールを製造販売する松本義肢製作所スタッフが来場し、中田の足裏を分析。ケガ予防と理想的な(体幹)バランスを取るオーダーメードのインソールの制作に入った。完成は3月末だが、それまでは既製品で鉄人ボディーをケアするという。

「(体の)キレなどはまだこれから。ここまで大きなケガなくやれた。とりあえずいい流れで来ている」。竜の背番号6の実戦お披露目へ、スタンバイは完了した。【伊東大介】

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