広島の若き侍・田村俊介外野手(20)が、先輩侍切りだ。1回無死二塁。中日高橋宏に追い込まれながら高め真っすぐを強振。「ストレートに若干差し込まれている感じがしたので、真っすぐタイミングでいきました」。右中間を深く破る先制打となり、一気に三塁を陥れた。昨年WBC世界一の侍戦士・高橋宏からの一撃が、打線に火をつけた。新井監督も「フォークをケアしながらのバッティングだったと思う。いい投手からでもあるので、自信にしてもらいたい」とたたえた。

愛工大名電時代は、抑えられた記憶しかない1学年上の右腕からの一打だけでなく、3回は土生から左前打でチャンスメーク。二盗も成功させた。7回2死二塁では梅野から右前適時打を放った。昨年のオープン戦は序盤につまずいたが、今年は初戦から3安打2得点2打点。実戦3試合続けて2番打者として起用され、14安打10得点の打線をけん引。開幕スタメンへ猛アピールした。

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