ソフトバンク今宮健太内野手(32)は「親友」との対決に感慨深げだった。

DeNA2番手で登板した森唯と4回に初対戦。1点を返した直後の2死三塁。134キロのカットボールに詰まりながらも、中前に運ぶ同点二塁打を放った。「あの打席だけは特別感を持って、思い切り振っていこうと思った」。満足いく打球にはならなかったが、気持ちが高ぶる一振りだった。

昨年までホークスに在籍した1991年(平3)度生まれの同学年。互いに「親友」と呼び合う仲だ。1月の福岡での自主トレでは、森唯が足を運んで打撃投手を務めてくれた。新型コロナウイルスの影響で自主練習を余儀なくされた4年前には、2人でキャッチボールを行うなど練習に励んだ。「あんな感じのヒットでしたけど、結果どうこうよりもしっかりと振っていこうと。野球でもプライベートでも助けてもらったのは唯斗(森)だし」。心に刻む1打席対決になった。

開幕の遊撃レギュラー死守を目指し、この日は森撃ちを含む二塁打2本&1打点でアピール。「僕は開幕でレギュラーを目指しているし、唯斗も先発ローテ入りを目指してやっていくと思う」。勝負のシーズンへ切磋琢磨(せっさたくま)を誓った。

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