巨人育成の京本真投手(20)が緊迫の最終回を無失点でしのいた。0-0の同点の9回に5番手で登板。先頭から2者連続で四球を出して無死一、二塁のピンチを招いた。阿部監督が常々口にする「困ったらど真ん中」の精神で相手4番にはゾーンを強気に攻めて投ゴロ併殺、続く打者を三ゴロに仕留めて、ホームを踏ませなかった。

課題も残す登板に「ああいうピッチングしかできないのは、今の自分の現状ですし、自分の中で0点で良かったというくくりにはしたくない」と自らを厳しく戒めた。キャンプ中から対外試合で最終回での登板が続いている。「意識はしていないですけれど、中継ぎの中で一番の花形は9回だと思う。そういう大事な回に任せてもらえるようなピッチャーになっていきたいと思います」と話した。

投球を見守った杉内投手チーフコーチは「四球を出しちゃったけれど、その後に冷静に抑えるのはすごいことだよ。普通は勢いにのまれて点数をとられるもんだけどね。大したもんだと思いますよ」と土壇場での踏ん張りを評価。9回の登板については「一番緊張するとこだから、あえて投げさせてますよ」として「先発もできる能力ももっているから、いつかは先発をやってほしいなと。もし1軍で投げるなら1イニングでしょうね、まだ」と説明した。

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